TALK SESSIONトークセッション

「すこやかフェスタ2018」イベント会場でのトークステージ。
乳がんをいち早く見つける方法を会場の皆さんと一緒に考えました。

恩田 千佐子アナ

「キャッチ!」メインキャスター。2017年11月に乳がん手術を経験

矢方 美紀さん

タレント(元SKE48)。2018年4月に25歳で乳がん手術を経験

小林 茂樹教授

藤田医科大学医療科学部放射線学科の教授。画像診断の専門家

03「乳がん」とひとことで言っても
治療内容は一人ひとり違います。

矢方さん、まだまだ辛い治療が続いていますよね。

「乳がん」っていう病気の名前は知っていても、こんなにもたくさんの治療方法があって、人によって受ける内容が全然違うとは知りませんでした。私の場合は最初に抗がん剤治療を行い、今は放射線治療とホルモン療法(内分泌療法)を受けています。「ホルモン療法はどれぐらいの期間続ける必要がありますか?」と先生に聞いてみたところ、約10年と聞いてびっくりしました。「10年?その間にオリンピックが2回も開催される…」と愕然としましたが、私の場合、毎朝飲み薬を服用するだけで、特に体調が悪くなることもありません。10年頑張って続けていきます。

ホルモン療法は女性ホルモンを抑える薬を服用するんですよね。私の場合は更年期障害で現れる症状「ホットフラッシュ」がよく起きます。特に何もしていなくても突然暑くなり、汗が出たりするんです。これは薬の副作用ですか?

そうですね。女性ホルモンを抑えることで現れる症状です。

矢方さんはこういった症状、経験ありますか?

あります。抗がん剤でもホットフラッシュの様な症状、ありますよね?

抗がん剤とホルモン療法では、感じる暑さやタイミングなど、現れる症状が若干異なると思います。

今年の名古屋は特に暑かった上、ウィッグを着けていたり、ホットフラッシュもあったりで、冷房がかかっていても一人だけ汗だくになっていました。それを分かっていただけない辛さはありましたね。

「どうして一人だけ汗をかいているのかしら?」と思われますもんね。

そうなんですよ。衣服で体温調節すると言っても、タンクトップ一枚で街中を歩くわけにはいかないので「どうしよう!」って感じでした。

ひたすら耐えるしかないですよね。

手のひらで扇いで暑さをしのいでいました。
昨日のことですが、生放送出演のために東京へ移動する必要があったんです。ところが新幹線が人身事故で止まって…。「このままでは間に合わない、どうしよう!」と焦りました。

昨夜、日本テレビの「news zero」にご出演されていましたよね。

そうなんです。生放送の時間が迫っていて。指定席をとった新幹線を待っていては間に合わないため、目の前に到着した新幹線に飛び乗ったところ座れず、仁王立ちで2時間耐えました。地図アプリを見ながら「もうすぐ着く!」と自分を励ましながら頑張りました。
そんな時に体温のコントロールができないのは辛いです。

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