“ドローン芸人” 谷+1。さんに、ドローン芸人に至るまで🚁をインタビュー!



夏に放送したドローン特番「得するチャンスは空にあり これからドローン使えないとあなた大損しますよ?」にもご出演いただきドローン芸人として活躍中の谷+1。さん。
そんな谷+1。さんに、ドローンを活用した芸「マシュマロキャッチ」の誕生秘話とその裏側について、他では聞けない貴重な経験を聞いてきました👂

その裏話やいかに…!

マシュマロキャッチの誕生秘話

元々ガジェット系、スマートフォンとか最先端のものが好きで色々追っていたらスマホで操作できるParrotのドローンを発見したのがドローンとの出会いです。

元々ネタ作りがそこまで得意ではない中で、ラジコンを利用した、猿回しならぬ“ラジコン回し”をやってみたり、綱渡りさせたりとやっていたら評判がよかったんです。ただ、見ている人のアンケートに見えないという意見があったので、ボツになったんですよね。
それで何かないかな~と考えていたときに、「ARドローンだったら浮くじゃん!」と思って最初漫才をやったんですよ、ドローンと。そしたらお客さんがまあ見入っていること!
そこで「これ(ドローン)だ!!」と思いました。
そこから、ドローンで何か芸が出来るようにならないとなあと思ってネタを書いていたんですけど、それがなかなか思いつかなくて…。
ある時、書いたネタの紙をくしゃくしゃに丸めてドローンの上にポンって置いたんですよ。そしたら、ぴゅーって飛んで行ったから、「あれ!これ何かできるな!?」って、色々と考えていくうちに、マシュマロキャッチが生まれました(笑)



ワタナベエンターテインメントに移籍後、ライブで一芸コーナーがあったのでそこでマシュマロキャッチを挑戦しました。そしたら結構ウケたんです。ただ、これは正直ネタではなくて一芸なので海外の方がウケるかもしれないと思って、すぐに芸人ふたりでロサンゼルスの路上にマシュマロキャッチを見せに行きました。一週間くらい。
サンタモニカピアの桟橋でパフォーマンスができるので、そこで披露したらまあウケがいいこと!人が集まってくるんですよ。そこで手ごたえを感じました。

帰国後に、お正月番組の中で一芸コーナーのオーディションがあったので、挑戦と思ってそこに行きました。自分としては前のこともあったので「受からないだろうな」と思いながらマシュマロキャッチを披露してそそくさと帰ろうとしたら「ちょちょちょ、ちょっと待って」と引き止められて、「何これ!?」と反応してもらい、そこで番組出演が決まったんです。それがドローン芸人として今に至るきっかけです。

芸を磨くことで向上していくドローンの操縦スキル

僕が使っているARドローンって形が似ているので対面がどちらかわかりづらいんですけど、後ろから(マシュマロを)飛ばすように前回転で設定したんです。自分の位置がわかるように、ドローンを対面にして、カメラを自分に向けた状態で画面を見ながら操作して、回転した後も多少ズレるので修正して自分が見えるように調整して…と試行錯誤しながらやっていたら対面飛行がめっちゃ上手くなりました(笑)



そのマシュマロキャッチをすることで技術向上しましたね。
あとビジョンセンサーの役割をよく知ったのもライブきっかけです。
ライブが始まる前のリハでは基本的に舞台が暗い状態で、リハの時は(マシュマロキャッチが)成功するんですけど、本番になるとなぜかいきなり暴れだすんですよ。「なんでだろう?」と思っていたら、本番では舞台が照明で明るく照らされすぎて、床の視認性が悪く、不安定だったからなんです。それを知って、下にバミリをするようになりました。(ビジョンセンサーが反応するように)
そういったことから技術の仕組みを知り始めました。元々自動車の整備士の免許を持っていることもあって、「そういうことか」と理解は早かったです。

マシュマロキャッチで使用する道具も投下物として申請

当時は投下物としてマシュマロを申請していました(笑)一応登録はしているんですけど、申請は通っていないので、今は室内でのみやっています。

「100gのマシュマロ」「マリリンモンローのほくろ」「あんぱん」とか書いて申請してました。
飛ばした後に飛行は安定しますか?といった記入欄もあるので、「飛行して回転した後にあんぱんを飛ばした後安定に飛ばします。」飛行基準で安定に飛ぶ理由は「あんぱん40gをフリックして飛ばした際に口でキャッチした後は飛ばした後のドローンは安定して飛んでいるので問題ないです。」とか記入していました(笑)

元々はエンタの神様向けにワードを使ったネタ書いていたりとかもしていましたけど、鳴かず飛ばずで、ワタナベに移籍してから好きなことをやってダメだったら辞めようと覚悟してました。それでラジコンが好きだったので、家にあるラジコンとかガジェットとか、最新テクノロジーを色々取り入れて、それがドローンに繋がって今に至ります。



芸人という古典芸をやってきた経験とテクノロジー好きというところから、誰も考えつかなかった芸風にたどり着いた理由なのかなと思いますね。

今後の展望

海外でウケがいいとわかったので、海外で活躍していきたいなと視野に入れています。
海外の最新のドローン事情を知って、日本のドローン市場を盛り上げたいなと。せっかくドローンというワードで世に出させていただいたのでその恩返しがしたいです。

CESとかにも行って、僕からの視点でつついていけたりできたらいいなと思いますね。